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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-14


(千波は、可愛らしいテーブルクロスを仕舞い、カゴの中に、
パーティーの飾りを片付けていた。)

「大丈夫。」

「二人は、歩き出したばかりよ。」

「上手く行くわ。」

(不安げな菖蒲に、千波は微笑んだ。)

「夏樹は、自分の気持ちに気づいてる。」

「上手く、言えないだけよ。」

(千波の言葉に、菖蒲は瞬いた。)

「え?」

(佐織も隣で荷造りしながら、微笑んだ。)

「紫苑も。」

「あの子、案外強いの。」

「簡単に、へこたれたり、

諦めたりしないわ。」

(横目で、駆と春人がテントを畳むのを見て、次の楽しみを思った。)

「取り返せる。」

「お祭りは、これからだものっ。」



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