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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-144


「忘れていたなんて・・。」

「母の作ってくれた、ケーキの味。」

『今なら、一生忘れないと思った。』

(ほんのりと甘い、優しい味だった。)

「ハッピバースディ トゥ ユー」

(三人の前には、キャンドルの灯る、華やかなケーキがあった。)

「ハッピバースディ トゥ ユー」

(キャンドルが映す皆の顔は輝き。 笑顔が煌いた。)

「ハッピバースディ ディア 夏樹〜♪ 千波ちゃ〜ん♪」

「ハッピバースディ トゥ ユー!!」

(千歳の歌で、三人は拍手し。 二人は、ろうそくの火を吹き消した。)

(夏樹が楽しみに取っておいたケーキに。 ぽんたが顔を突っ込んだ。)

「きゅんっ」

「あ〜っ!;; 僕のケーキ・・!」

『僕たちは、幸せだった。』

(千歳と千波は笑った。)

「きゃははっ///」

「あははっ。」



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