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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-150
(幼い夏樹が、木戸を開け。 空を見上げた。)
「お星さま・・。」
(夏樹はつぶやいた。 青空でも見えるほど、輝く、流れ星にも似た光が。
白い雲の間を横切った。)
(流れ星の軌跡は。 海の方へ、落ちるように見えた。)
パキンッ バリリッ!
「・・っ!」
(流れ星が、水平線の方へ輝いた時。 足元が揺れる、振動が起きた。)
「夏樹・・!」
(後ろから母の声がする。 夏樹がぽんたに伸ばした手の先で。
ぽんたは、大きな、黒手袋の手に。 掴まれた。)
『!』
「きゅんっ」
(ぽんたは小さく悲鳴を上げた。 透明に光る壁がひび割れ、
割れ目から、黒いサングラスをかけた男たちが姿を現し、無数の手が、
夏樹を掴んだ。)
「!」
(黒手袋の手が、口を押さえ、無数の腕に取り押さえられ。 夏樹の身体は、軽々と、
地面を離れた。)
「夏樹〜っ!!」
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