HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-162
(水色の瞳は、苦し気に、瞬いた。)
「伝統に反し。」
「“光の王”を、“戴冠式”に迎えようとする時。」
「その呪いは、発動する。」
『・・俺は・・。』
『“呪い”を食い止め。』
『・・エアリエル国を・・。』
『夏樹を・・。』
『救うことが、出来なかった・・。』
「“戴冠式”は、失敗した・・。」
(ソラは、目を閉じた。)
***
(魔女の黒い唇が、呪詛を放つ。)
【封印されし、“闇の樹”の源よ・・。】
【滅びることの、無いこの力。】
【果てるまで、滅ぼさん・・。】
【我と共に、この世界に終焉を・・。】
(放たれた呪いは、ソラの戴冠式に発動した。)
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』