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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-17


「変わりて〜って、思ってるんだよ。」

「俺は、あいつを助けたい。」

(危険は百も承知だった。)

「誰かを傷つけたくないからと、FOTの結界の中に居れば、

幸せか。」

「あいつが幸せじゃねーなら、周りの奴らは誰も幸せじゃねー。」

(ソラは戦う決意をした。)

『死と隣り合わせだと知っていた。』

「さもなくば、一生。」

(水色の瞳が、決意に燃えた。)

「誰にも会わない場所で。」

「一人孤独に生きるしかない。」

***

【・・そうさせれば良かったと・・、】

【後悔するのは・・、お前だ・・。 なぁ。】

(ソラの心に、遠く囁く声が聞こえた。)

『けど、それは、夏樹に限ってのことじゃねー。』

『誰だって、本当は。 命と向き合っている。』



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