HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-175


【・・目覚めよ・・。】

(紺色の瞳は輝き。 小さな唇が、微笑む。)

・・ドクンッ・・!!

***

キンッ・・!

(聖の見つめる先で、不思議な現象が起こった。)

『“鍵”が、夏樹の中へ、吸い込まれ消えた。』

『それは一瞬の出来事。』

『止めることは出来なかった。』

『代わりに、粒樹の身体に、見る間に。

“闇”が吸い込まれていった。』

ゴワァァァァァーッ・・!!

「粒樹!」

(聖は、慌てて叫んだ。)

(粒樹は、“闇”を自らの身体に取り込み。
上空へ浮かび上がると。)

バキッ・・ パリパリパリパリッ

「・・粒樹・・!」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ