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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-194
(戸惑う紺色の瞳に、紫苑は微笑んだ。)
「ありがとう! 夏樹くんっ。」
(夏樹は、笑った。)
「ははっ。」
(二人は歩き出し、菖蒲が見守った。)
「夏樹様。 お風呂に弱いんですから、
気を付けてくださいね。」
(夏樹は、肩をすくめた。)
「ごめん。」
(三人は、コテージを離れ。 キャンプ場入口に戻って来た。)
(太陽の日差しは、強くなり始め。 青空の下、
賑わって待つ皆が、夏樹に振り返った。)
トットッ
「待ってたぜ。」
(ソラは夏樹に駆け寄り。 嬉しそうに握手し、背中をたたいた。)
「ははっ。 ごめん、お待たせ。」
「皆。」
(夏樹は、自分を待っていてくれた皆に、向き合った。)
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