HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-198
「///はいですっ!v」
(紺色の瞳は、伏し目がちに微笑み。 思いを噛み締め、
ミイを見た。)
「ミイさん。 巫女の力で、“欠片”を浄化してくれて、
ありがとう。」
「きっと、“欠片”は、人の役に立つ。」
「“闇化”してしまった人々から、取り出した“時の欠片”に残る、
“闇の痕跡”。 それを消すことさえ出来れば、
“欠片”は必要とする人たちの、役に立てる。」
「“痕跡”を消せる、ミイさんの巫女の力。」
「僕には必要だ。」
(夏樹は、もどかしい想いで、自分の胸元を掴んだ。)
「いつか、僕の胸からも。」
「“闇”が消えてほしい。」
(ミイははっとし、夏樹の傍によると。)
(胸元を掴む、夏樹の手に、そっと。 右手を添えた。)
「・・夏樹さん。」
(ミイは冷たい感覚に。 静かに、心の中で、
夏樹の無事を祈った。)
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』