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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-199


(夏樹は、微笑み、頷き。 ソラを見た。)

「ソラ。」

「“闇の力”を、“闇の魔術”を、」

「“闇の鍵”を。」

『・・僕を。』

(夏樹は、深い感謝を込め。 ソラを見つめた。)

「受け入れてくれて、ありがとう。」

(深い紺色の瞳は、眩しそうに。
水色の瞳を映し、揺れた。)

(青空の下で、ソラの笑顔は眩く。
光を纏うようで。 決して届かない、輝きを見るようで。)

(夏樹の目は、滲んだ。)

「夏樹・・!」

(ソラは、夏樹が、自分の気持ちに正直になろうとしているのを感じ。
嬉しくて、水色の瞳を輝かせた。)

『今だけ、許してほしい。

今だけ。

喜んでも良いだろうか。』

「皆に出会えて、嬉しかった。」



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