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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-205


(ソラ、ミイ、ピュア。 駆、春人。 佐織、チイ、紫苑。 千波、菖蒲が。
夏樹を囲んでいた。)

***

『「僕だけじゃない。 いつか出会う、友が君の手を取るだろう。」』

(聖の言葉を、夏樹は思い出した。)

***

「生まれて、生き。

同じ時を生きる奇跡。

悪くねえ。」

(水色の瞳は、強く輝く。)

「この世はそんなに、悪い場所じゃねー。

運命は、そんなに、

お前を見放さねー。」

***

(ソラの言葉に、夏樹の中に。
遠い記憶の言葉が、甦った。)

「誰が、夏樹を不幸にするものですか!

わたしの可愛い、可愛い夏樹を。

わたしがこんなに愛しているのだもの。」



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