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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-208


(ミイは、明るい茶色の瞳を見開いた。)

「え? こんなに晴れてるのに・・。」

(一瞬、空を見やると。 濃い青い空と。 白い雲が光っている。)

[「ゲリラ雷雨の可能性があります。

各地の予報を確認して行きましょう。」]

(遠くから、ソラの呼ぶ声がする。)

「ミイ〜。」

(ミイははっとし。 プレーヤーを止め。 手にして、
返事した。)

「うん。」

(ソラは気になり、ミイを迎えに来た。)

「どした?」

(ミイは、菖蒲と白いリムジンに向かう夏樹を、
目で追っていた。)

「・・ん? ううん。」

(ミイは、何か気にかかる表情をした。)

・・トクンッ

(ミイは、胸の奥で。 何かが知らせるのを感じた。)

(けれど、打ち消すように。 目を逸らした。)



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