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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-212


「菖蒲。」

「将来やってみたいことが。 見つかった。」

(突然の夏樹の告白に、菖蒲は驚き、目を見張った。)

「え?」

「何ですか?」

(菖蒲は、ドアの傍から。 夏樹を覗き込んだ。)

「ん〜・・。」

(もったいぶる様に、深い紺色の瞳は微笑み。)

「内緒。」

(嬉しそうに揺れた。)

(紺色の瞳に。 夏の青空が映る。)

「くすっ。」

(菖蒲は微笑み。 ドアを閉めた。)

「閉めますよ。 出発します。」

(紺色の瞳は、頷いた。)

「うん。」

バタンッ

ブウンッ・・



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