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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-25


「あっはっはっ。」

「だがね、晃。」

「彼女の“力”は本物だ。」

(黄金色の瞳が、異空間の光を集め、輝いた。)

「僕は、見た。」

「死んだ小鳥を、彼女が甦らせるのを。」

「Ability to Immortal」

「命を与える力だ。」

***

バサッ・・ バサバサバサッ・・

(粒樹の手の中で、血を流していた小鳥は。
赤い羽根を残し。 天高く、舞い上がった。)

***

バサッ バサササッ

(風見市海岸通りは、人通りが増え始めた。)

(夕方から特別な賑わいを見せる、祭りに向けて。
すでに辺りは、活気に満ちている。)

(海浜公園の広場には、中央にそびえる大きな樹を中心に、
手作りのお店が、少しずつ、並び始めた。)



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