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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-3


『どんな気持ちで、皆が準備してくれたか。』

『なのに・・。』

(夏樹は、目を閉じた。)

『僕が、壊してしまったんだ。』

(応えられない自分がもどかしく、夏樹は悔しかった。)

***

「(んんっ)///」

(ミイがテントの向こうから、顔を出した。)

「ソラ。 そろそろいい?///」

(ソラは途端に顔を輝かせ。 キラキラした水色の瞳で、皆を見て。
夏樹を見た。)

「おおっ!!」

「いいぜ〜〜っ!!」

(突然、意気揚々と。 盛り上がりを見せるソラに。
夏樹は、隣で瞬いた。)

「・・何?」

(なぜか、自分以外の皆が。 にやにやと微笑んでいる。)

「・・?」

(テントの向こうで。 女の子たちは、カウントダウンを開始した。)



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