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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-56


「風と一緒にいること。」

「きっと、それが。 夏樹くんの答え。」

サクッ サクッ

(紫苑は静かに湯船を見つめ。 風が揺らす、木々のざわめきを聞いた。)

(流れ出る湯の音。 日差しに目を細め。 呟いた。)

「わたしは、後悔しない。」

「戦っている、夏樹くんが好きだから。」

サワサワサワッ

(流れる風。 温かな力が、紫苑を守っていた。)

(紫苑は、近づいてくる足音に気づかず。
一人、微笑んだ。)

サクッ・・

(足音の主は、紫苑の背中を見つけ、あと数歩のところで。
紫苑の言葉を聞き。)

(息を飲んだ。)

***

「うっし。」

「荷造り完了♪」

(ソラたちは、荷物を車に積み込み。 辺りを見回した。)



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