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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-57


「行こうぜ。」

「奴らは追ってくる。」

「逃げ隠れするくれーなら。」

「堂々と、戦ってやろう。」

(ソラはミイにウインクした。)

「準備して、主役を迎えに行かねーとな。」

(ミイと駆は張り切り、手を挙げた。)

「「お〜!」」

(佐織は、ポニーテールの髪をなびかせ。 隣で腕組みしている春人に、
微笑んだ。)

「春人。 3日とも付き合ってくれてありがとう。」

(皆の様子に、思わず笑顔を向けていた春人は、急に我に返り、
不機嫌な顔をした。)

「別に・・。」

「チイが、遊園地好きだから。」

(聞いてチイが、春人の横から、可愛らしく笑った。)

「くすくすっ。 春人さん、絶叫系が苦手なの。」

(途端にソラが食いつき。 春人の顔を、水色の瞳が、きらきらと輝き見つめた。)

「へ〜っ。 俺、大好き!」



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