HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-58
(悪戯を思いついたように、生き生きと輝くソラの顔に。
春人は目の色を変えた。)
「てめぇ・・。」
ガッ・・
「わっ!///」
「菖蒲っ、千波ちゃん。 行くぞ〜っ。」
(ソラは、春人の手が、水色の頭をかすめるのを避け。 代わりに、
両腕で、菖蒲と千波の腕を掴み。 走り出した。)
「きゃっ/// ソラくんっ!」
(千波は、笑い。 菖蒲は慌てた。)
「・・! ソラ様・・っ。 今行くのは、少々無粋かと・・。」
(ソラは構わず、微笑み。 皆を誘った。)
(ソラの笑顔が皆を元気にした。)
「何話してるのか、気になるだろっ。」
(皆は、コテージの側へ、向かい走った。)
***
「・・・っ。」
「・・。」
(夏樹は、紫苑の言葉に、息を飲んだ。
揺れる木々、深い紺色の髪を。 風が、撫でる。)
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』