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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-77


「ふふっ/// お腹減った? 待ってて。」

(千歳は、キッチンに向かった。)

(間もなくして、美味しそうな湯気を立てる大きなオムライスが、
椅子にかけた、ルイの目の前に置かれた。)

【・・!・・】

【これ、何?】

(興味津々で、ルイの目が輝く。)

「オムライス。」

(千歳は嬉しそうに、ルイの前に腰かけると。)

(頬杖をつき。 ルイの様子を眺めた。)

【・・いただきます。】

(スプーンを両手で支え。 うやうやしく、目を閉じ。
オムライスを前に、祈った。)

【(ぱくっ)・・! おいしいっ!】

(ルイは嬉しそうに食べ。 千歳は、微笑んだ。)

***

「はぁ・・!?///」

(依子の、素っ頓狂な声が。 カフェに響いたのは、程なくしてからだった。)

「どこの誰かも知らない男を・・拾ったの!?」



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