HOMENovel

Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-79


(深い紺色の瞳の輝く笑顔は、
依子の心を射抜くには十分で。 依子は、開いた口がふさがらなかった。)

「は・・っ///」

(続いて、テーブルに置かれた、カップを覗き。
依子は吹き出した。)

「・・可愛いクマの絵。 ラテアート?」

「くっくっ。 負けた。」

「彼、何て?」

(千歳はキッチンから出て、依子の傍に来た。)

「カプチーノです。って。」

(男性は、キッチンに戻ると。 片づけを始めた。)

「・・良い男。」

「名前は?」

(依子はため息をつき、カプチーノに口を付けた。)

「瑠衣。」

(聞こえた音に、千歳が字を当てた。)

「ふぅ。」

「本当なんだ、」

「障害があるって。」



『 次ページへ 』 『 前ページへ 』
このページのトップへ