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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-82
「ええ。 今、公園でランチ。」
「夕方、会えるわ。」
「また、かけるね。」
(忙しい誠司に、手短に伝えると。 女性は、顔を上げた。)
「んん・・?」
(開いたお弁当箱を、ベンチに置き。
女性は、気になる前方に向かい。 歩き始める。)
(揺れる木漏れ日。 芝生の上に。
夢中で、えんぴつを走らせる男性がいる。)
(女性は、男性の気を散らさぬよう。 そっと、芝生を踏みしめ。
後ろから。 明るいベージュ色の短い髪を、
片手で耳にかけながら。 こっそりと、手元を覗いた。)
「へぇ・・!///」
(思わず、声が漏れ。 男性は驚き、振り返った。)
【・・!・・】
「あっ!/// ごめんなさいっ・・///」
「驚かせ・・て・・。」
『まぁ・・! なんて綺麗な人。』
(女性は、男性の周りに散らばる、幾枚ものスケッチに見入っていたが。
驚き振り向いた男性の。 現実離れした、美しい紺色の瞳に。)
(透き通るほど透明な肌に。 人懐こい笑顔に、顔を輝かせた。)
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