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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-84


(お店の名刺には、瑠衣の描いた、海と。
小さくサインが載っていた。)

***

『瑠衣に出会った瞬間。』

『わくわくしたのを、今でも忘れない。』

『子供のような心を持って。』

『そして、情熱的な人だった。』

『彼の絵を見てすぐ、惹き付けられた。』

トッ トッ

(桜は、木製のドアの前で立ち止まった。)

「closed」

(看板を見て、ドアに手を掛けると。 鍵が開いていた。)

キイッ

「開いてる・・。」

「こんにちは?」

チリンチリン・・

(桜は、思い切ってドアを開いた。)

「・・わぁ。 綺麗。」



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