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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-86


「きゃ〜〜〜っ!!///」

(家中に響く、桜の叫び声の向こうで。 深い紺色の髪から、
湯を滴らせ。 瑠衣は、桜を見ると。 落ち着いた笑顔で、嬉しそうに言った。)

【あっ! 桜さんだ。】

(後ろから追いかけてきた、千歳は。 店に女性が居ることに、驚いた。)

「え?///」

***

(騒動の後、顔を真っ赤にし、詫びる千歳が。 ティーパーティーを開いてくれた。)

(先程の出来事を語る輪の中に。 依子も居た。)

「ぷっ、はっはっはっ。」

「彼、彼女が拾ったのよ。

よく捨て犬を拾ってたの。」

(千歳は唇を尖らせた。)

「・・そんなんじゃないもの。」

(桜は、嬉しそうに話を聞いた。)

「けど、おかげで。 瑠衣目当てで、来るお客さんもいるんだよ。」

「ま、この通り! この子の料理が美味しいんだけどさ。」

(言うと、依子は、クッキーを頬張った。)



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