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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-88


『運命が、私たちを。』

『結びつけてくれた。』

(にこやかな笑い声が響いた。)

「な〜に、桜。 彼氏がいたんだ。」

「こっちも良い男〜・・。 誰かあたしにも紹介しなさいよ。」

(むくれる依子に、皆が笑った。)

「ふふふっ///」

***

***

(コテージの窓から、涼しい風が入る。)

「そっと寝かせて。 冷たいもの、もってくるから。」

(佐織は告げると、部屋を出た。 紫苑は、枕もとで、夏樹をうちわで仰いだ。)

「大丈夫? 夏樹くん・・。」

『僕たちは、生まれる前に出会っていた。』

(夏樹は、心地良く。 記憶の中へ、沈んだ。)

***

***

「けっ、結婚・・!?///」



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