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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-89


「しかも、おめでたですって!!///」

(叫ぶ依子の横で、千歳は。 驚きと喜びに、両手で口を覆った。)

「おめでとう! 桜っ!!///;」

(皆に囲まれ、嬉しくて涙ぐむ桜を見て。 なぜか、千歳の目にも、
涙があふれた。)

「おめでとう、誠司さんっ!」

(誰かの幸せを、こんなに嬉しいと思ったのは、初めてだ。)

「うっ・・///;; うっ・・///;;」

(感極まる千歳の肩を抱き、依子も涙を拭った。)

「ありがとう。 千歳、依子。 瑠衣さん。」

「ありがとう。」

(涙に頬を染める、桜の横で。 誠司も幸せそうに、微笑んだ。)

【遠くへ行っちゃうの?】

(瑠衣は、嬉しそうな二人を笑顔で見つめながら、結婚の意味が、
良く分からず。 どこか不思議そうな顔で、見返した。)

「ええ・・。 実家に戻るの。」

「でも、アトリエも向こうに越すから。」

「大丈夫よ。」

(桜のおかげもあり、千歳と瑠衣は、なんとか暮らして行けた。)



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