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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-93


(瑠衣は、洗濯物を抱えた、千歳の手を取り。
自分の方へ引き寄せた。)

パササッ

「何?」

「今でなきゃだめ?」

(千歳の足元に、洗濯物が散らばっても。 瑠衣は、千歳の手を
離さなかった。)

【だめ。】

【これ、見て。】

(瑠衣は、抱えていたキャンバスの包み紙をはがすと。 千歳の目の前に
差し出した。)

「わぁ・・!」

「綺麗・・!」

「桜の並木かしら? 満開ね。」

(千歳は息を飲み、目の前の花開くキャンバスに見入った。)

【ううん。 似てるね。】

【僕の生まれた国に、ある花だ。】

【聖なる花。】

【花祭りの日に、誓うんだ。】



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