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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-95


(驚きと、戸惑いと。 喜びが混ざり。)

「・・・っ。」

【高価なものを、贈れなくてごめん。】

【千歳を幸せに出来るように。】

【一生懸命、頑張る。】

(瑠衣は真剣だった。 千歳は、瑠衣が、この世界で生きることが、
どんなものなのか。 簡単ではないことを、まだ良く知らないと分かっていた。)

(それでも、瑠衣の一途さが痛いほど伝わり、その気持ちが分かった。)

【誓うよ。】

【永遠に。 君と。 生きる。】

(それは、瑠衣の国に伝わる。 おまじないの誓いの言葉だった。)

【カフェも、絵もがんばる。】

【だから、千歳。 泣かないで。】

(千歳は、いつの間にか泣いていた。)

「・・っ! わぁぁぁ〜んっ///;;」

「・・っ!」

「はい。」

「・・わたしもがんばる。」

「・・、よろしくお願いします。」



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