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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter101 『8月1日(懐古)』 101-98


【ありがとう、依子。】

(深い紺色の瞳は、微笑み、頷いた。)

「! 認めるなんて、言ってないだろう。」

「あほう・・///;」

「幸せに、なりな。」

***

『それから、月日は、穏やかに過ぎた。』

『瑠衣は、良く働いた。』

『少しずつ、この世界に慣れ。』

『わたしたちの暮らしを守ろうと。』

『来る日も来る日も、真面目に働き。』

『キャンバスに向き合った。』

(変化が起こったのは、その頃だった。)

「依子。 超能力って、信じる?」

(突拍子もない問いかけに、依子は、飲んでいたアイスティーを吹き出しそうになった。)

「また、いきなりなんなの?」

(笑い飛ばそうと思ったが、何か理由があるに違いない。)

『この子は、冗談でこういうことを言わない。』



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