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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-100


(駆は、片手で焼けたタラバガニを摘み。 片手で、千波の特製ソーダを掲げ。
青い空から射し込む、日差しに。 グッドサインを出した。)

「最高っ!」

(春人は笑った。)

「ははっ。 親父か。」

(夏樹は、ソラが手際良く焼き上げる様を見ながら、
皆の笑顔に微笑んだ。)

「夏樹〜! 焼けたぞっ。」

(ソラは、食べ終わったばかりの夏樹の取り皿に、サザエを乗せ。
勧めた。)

「くっくっ。 もう食べきれないよっ。 ありがとう。」

「紫苑さん。」

「大丈夫? 休んでる?」

「お腹いっぱいだから、少し歩いてくる。」

(夏樹は、紫苑がどこか元気が無いような気がした。)

(立ち上がろうとした夏樹に、紫苑も付き添った。)

「わたしも・・、少し見て来ても良い?」

(千波は、微笑み。 二人を見送った。)

「うん、行ってらっしゃい♪」



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