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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-99


【俺を・・満たしてくれ・・。】

【リザの愛を・・。】

【お前から、取り戻す。】

(フェルゼンは、渇きと空腹を感じ。
痛む喉を開いた。)

(求めても、求めても、満たされない心は渇き、
痛んだ。)

(フェルゼンの鋭い爪が、渇く胸元を、鋭く掴んだ。
足掻くように、開いた口元が。 愛する人の名を呼んだ。)

***

「ミイっ!」

「焼けたぞ!」

(ソラは、トングで摘み。 焼きあがった大きなエビを、ミイの取り皿へ
渡した。)

「わぁっ! おいしそう〜っv///」

(ミイの大きな茶色の瞳は、輝き。 炭火の香りと、湯気。
新鮮な魚介の味わい。 潮風と、皆の笑い声に包まれる広場の、
浜焼きの会場は。 盛り上がっていた。)

「ホタテおいしいです〜♪v」

(ピュアは、可愛らしく、両手で大きな貝殻を抱え。 もぐもぐと笑顔で頬張っていた。)

「くぅっ! うめぇっ!」



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