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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-104
「俺に、光の魔法が使えれば・・。」
(ソラは、自分の手のひらを見つめ。 握りしめた。)
「ソラさまは、本当は、“光の魔法”を使えるはずでした。」
(ピュアは、可愛らしいスカートを揺らし、ソラの隣に掛けた。)
「ピュア。」
(水色の瞳は、微笑み頷いた。)
「“闇の魔女”と戦うには、“闇の魔術”で対抗するしかありません。」
「“魔女の呪い”から、国を守るため、ソラさまは“闇の魔導師”と契約しました。」
(ピュアは、クリーム色の長い睫毛を瞬かせ、胸に手を当て、振り返った。)
「ソラさまは、“光の力”を宿すお方v」
「命に宿る力に反する力を、受け入れたのです。」
(ピュアは、エアリエル国でのことを思い返した。)
「二度と、光の魔術を使えなくなるかもしれないのに。」
(ソラは微笑んだ。)
「今は、両方の力が無ければ、きっと守り切れない。」
「例え、俺が光の王になれなくとも、
俺の中に眠る。 “光の鍵”を目覚めさせ、光の魔法を使えるようになれば・・。」
(それは、簡単ではないことは分かっていた。)
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