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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-116


「ピュア。」

(ソラは、ピュアの手を握った。)

「ピュアは・・っ、ピュアは信じたくありませんっ。」

「ですが・・っ、あれは・・。」

「・・夏樹さまは・・、生きていらっしゃらないと・・。」

「・・思います。」

(ピュアは、夏樹から感じる、強い波動を思い出した。)

(そして、その身体の冷たさ。)

『それはきっと・・、

死すべき身体を・・。』

『魔女の力が、留めているにすぎない。』

「それでも。」

(ソラは、真剣な瞳で。 皆を見た。)

「神様がいるなら。」

「この世界に、あいつが必要で。

俺たちが、あいつに居てほしいって思ってることを。」

「分かってるってことだ。」

(水色の瞳は微笑んだ。)



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