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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-118


「ラベンダーソーダを二つください。」

(キッチンカーの中から、エプロン姿の男性が、顔を出した。)

「ソーダ二つね。」

「お祭りに来たの?」

(愛想の良い男性が、夏樹に微笑んだ。)

「はい。」

(手際よく、男性がソーダを作る間に。 女性が戻って来て、
小さな包みを紫苑に手渡した。)

「これは、プレゼント♪ 良かったら食べて。」

(紫苑は嬉しそうに、受け取った。)

「わぁ/// 可愛いクッキー。 ありがとうございます。」

(男性が、冷たいソーダを夏樹に手渡した。)

「お待たせしました。 どうぞ。」

(ソーダは色鮮やかで。 冷たい滴と、氷に乗ったミントが
爽やかに香った。)

「ありがとう。」

(男性は、夏樹に笑いかけた。)

「可愛い彼女だね。」

(夏樹は、瞬き。 笑った。)



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