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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-123
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『僕に罪があるのならば、
許されるチャンスがある。』
(夏樹は、祭りの広場に集う人々の声を聞きながら。 両手の中のカップに
込められた思いを感じた。)
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(聖は、異空間へ繋がる。 FOT本部最上階の自室に居た。)
(摩天楼の向こうに、暮れ行く太陽がある。)
「準備は、整ってございます。」
(橘は、聖に寄り添い、丸眼鏡の奥の目を細めた。)
(沈む太陽が、眩く反射し。 微笑みを隠す。)
「ああ。 いよいよだ。」
(聖は微笑み、白いソファーに身をゆだねた。)
(美しい銀髪が、真っ白なスーツの肩に流れる。)
(最も手強い敵に、聖は今、向かい合おうとしていた。)
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「誰かを、
『君を、』笑顔に、出来るチャンスが。
ある。」
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