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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-124


(紫苑は、息を飲んだ。)

「夏樹くん。」

(夏樹は、戸惑いがちに、微笑んだ。)

「夢を見ているんだ。」

「終わらないで欲しい。」

(夏樹は、カップを握り締めた。)

***

『この世界から。 消えるのは、どんな思いだろう。

愛する人を、残してゆくのは。』

(やりたいことを目の前にし、紫苑の隣に、
掛けていて。)

(夏樹は、たまらない思いがした。)

『僕は、与えられた1日に感謝する。

今日に、今に感謝する。』

(夢を叶えるその日に、夏樹は。 届かないことを予感した。)

***

「1日でも良い。

君の笑顔を見ていたい。」



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