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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-129
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「夏樹、ちゃんと自分を愛してあげなさい。」
「誰かを好きになるなら。
自分も好きにならなくちゃ。」
「夏樹は、お母さんのことが好き?」
(母の笑顔は優しかった。)
「・・うん。」
(幼い夏樹は、頷いた。)
「お母さんも、夏樹のことが好きよ。
だから、
夏樹も、夏樹のことを好きになって良いの。」
(幼い紺色の瞳は、うつむいた。)
「・・わからない。」
(幼心に、人とは違うと、気づいていた。 周りの目が、
心無い言葉が、夏樹の心を、強張らせた。)
『僕と、聖は、似ているんだ。
許されない罪を抱えて生きている。
・・好きになるのは、難しい。』
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