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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-133


(夜風は、心地良く。 熱をはらみ。 強く、夏樹を鼓舞する。)

「は・・っ。 夏樹くんっ。」

(広場に灯っていた街灯が。 全て消えた。)

(息を飲み、時が止まるような時間。 広場に集う皆が、星空を見上げた。)

(太陽が落ち、夜に変わったばかりの空は、深い紺色に。
雲間にも、星を強く、輝かせた。)

『あなたが、僕に、本当の、力の使い方を教えてくれた。

目に見えるものが、すべてではない。』

(紫苑は緊張感に思わず、夏樹のシャツの袖を握った。)

「くすっ。」

(夏樹は、微笑んだ。)

「時間だ。」

「ミイ、し〜っ。」

(ソラも、傍で、隠れ行く、星空を見上げた。)

「きゃぁっ///」

(ミイは、ドキドキした。)

「3」

(春人がカウントダウンを開始した。 駆が続いた。)

「2」



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