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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-139
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ドクンッ
(人々は、雨の中、喜びに湧いていた。 飛び上がる人々。
両手を、雨に。 負けずに、次々と頭上を染め、花開く花火に。 高く伸ばした。)
「・・・。」
(夏樹は、口を開いた。)
「ふふっ。」
(紫苑は、微笑んでいた。 強まる雨に、前が良く見えない。
クライマックスを迎える、花火は。 強く、無数に開き。 激しく、雨を割り、
地面を震わせる、打ち上げ音に。)
(互いの声は、届かないように思え。 苦しみや悲しみ、全てのものが、小さくなり。
溶けあうその空気に。 一つになる躍動する命の音と。 喜びに満ちる時の中に。
二人は、皆と共に。 同じ空を見上げた。)
『世界に隔たりが無い。
僕はまるで、解き放たれ。
子供の頃から、味わったことのない世界に。
身を置いたようだった。』
『まるで
結界の無い場所に。
僕は立っていた。』
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