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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-146
「ソラ!///」
(即座に、ソラは、戦闘態勢に入った。)
「“闇”の気配だ。」
(ソラは、右手に魔法陣を発動させた。)
「来る。」
(夏樹は、鋭く、夜空を見上げた。)
「《闇の力を秘めし鍵》
《解き放て》
《精霊の守り手》」
(ソラの魔法が、弾けると同時に。 夏樹のすぐ傍に、立っていた女性が。
黒い煙に包まれた。)
「“闇化”かっ!?」
(春人は叫び、佐織とチイを避けるように、腕を広げた。)
「はっ!」
(紫苑は息を飲み、夏樹の腕を掴んだ。)
(考えている暇は無かった。 夏樹の周りの人々が、黒い煙に包まれ。
夜空に舞い上がる。)
(黒い煙が、獣の姿に変わりながら、夏樹の頭上に落下する。
寸前に、ソラの魔法が。 水色に輝く魔法陣が。
黒い煙の塊を。 水色の火花を散らし、包み込み。 人々から見えない結界の中へ。)
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