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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-15


(不安に思ったのもつかの間。 目の前に現れた、
夢の様な光景に。 ミイの顔は輝いた。)

「メリーゴーランドです〜っ♪///」

(人波を抜けた先に、鮮やかな、メリーゴーランドが、
皆を迎えた。)

(ピュアが見惚れ、華やかなメリーゴーランドの光に、
音に。 ソラの魔法が弾け。 別世界の様だった。)

(夏樹は、煌めきに目を細め。 眩い光の中、
紫苑と共に。 回転木馬の光の中に。
歩き出した。)

***

[「天気予報です。 夏らしい青空が広がり、晴れて暑くなるところが多いですが。」]

[「午後から、雲が大きく発達し、猛暑日から一転、激しい雨に雷、

天気が急変する地域があるでしょう。」]

(桜は、洗濯物を干そうとした手を止めた。)

「・・あら?」

「天気がくずれるのかしら?」

(小高い、桜ヶ丘の上。 白い二階建てアパートsnow dropの中庭。
芝生にたたずみ、空を見上げた。)

「こんなにいい天気なのに。」

(桜の傍で、誠司は、庭の花に水をかけていた。)



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