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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-164


「ばかっ!!」

(麗は、音々の拳を掴んだ。)

「俺に、音々ちゃんを守らせて。」

(音々は、驚き、瞳を開いた。)

「!」

(剛は、にっと笑い、身体を起こした。)

「少年。 良い判断だ。」

「お嬢ちゃん、たやすく能力者に触れるもんじゃねーぜ。」

「戦いを知らない人間は、噂だけで、判断しやがる。」

「まだ、戦いを。 その目で見るには、早い。」

(音々は、剛に。 子供だと、馬鹿にされた様に思った。)

「だまれっ!」

(麗は、音々の身体を掴み、引き戻した。)

「音々ちゃん。」

ピッ

(白は、通信機を手に、虚ろな瞳を揺らした。)

「剛く〜ん・・、ここをお願い。」

「大将が、やられちゃう。」



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