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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-166
『来られる状態じゃ、ないのに。』
(音々は、はっとし。 雨の中、麗を見つめた。)
「さっきの奴らに、青葉は消される。」
(物騒な言葉に、麗は驚いた。)
「まさか! そんな人たちには見えなかった。」
(状況を理解しない麗に、音々は苛立った。)
「青葉は、知りすぎてるんだ。」
「きっと、能力者に接触してるっ。」
(音々は言うと、携帯を取り出した。 雨に濡れて、手が震え。
上手くボタンを押せない。)
「・・っ、青葉っ!」
「電話に出てっ!」
(音々は、携帯を手放し。 麗の腕を掴んだ。)
「青葉を探してっ! 来させたらだめだっ
ぜったいに!」
(音々はもう、雨の中へ走り出した。)
(思ったら一直線の音々に。 麗は、雷鳴の中で唇を噛んだ。)
「俺は、音々ちゃんの方が、心配だよ。」
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