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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-169


(真は、抱えられた強い腕の中で。 眩しさに瞬いた。)

「でかい、“闇”だな。」

(顔を上げたのは、光だった。)

『きれいな人・・。 女の人・・?』

(真は、強い腕の中で。 安堵し、光の腕に、しがみ付いた。)

「ふっ、大丈夫。 直に、帰してやる。」

(不安げな真に微笑む、光の顔は凛々しかったが。
柔らかに光る、薄黄色の髪が、シャツが、ほのかに良い香りで、
笑顔がやさしかった。)

「可愛らしい方々ね。」

「どうして、FOTの結界の中に?」

(葵は、もう一人、巻き込まれた、花子の前に。
穏やかな笑顔を向け、膝をついた。)

「はぁっ/// あなたたちはっ!?」

「もしかして、魔法使い?」

(ぱこのアンテナは、完全に光と葵を捉えた。)

「くすすっ。 近くに居るかもしれないわね。」

「この辺りは、ソラさんの魔法がよく効いている。」

「もう少し持つわ。 光。」



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