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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-172


(光は、空間通路を渡り、“闇”を人々から切り離し。)

(通信機で、晃の位置を確認した。)

「白さんが向かっているわ。 私たちは、街の人々を

守るようにと。」

(葵は、光の怒りを収めるように、静かに頷いた。)

「分かってる。」

(白が、晃の元へ向かいながら、“闇”に足止めされる様子が伝わる。)

『晃。』

「あいつっ。 聖とやり合うつもりか?」

「聖が、国が、夏樹を狙いに来ることを。 あいつは知ってる。」

「馬鹿が、かっこつけやがって。」

「夏樹を守るために。 知ってて、おとりになるつもりだ。」

(光は、強い煌めきで、“闇”を仕留め。 元の人の姿に戻し、抱き留めた。)

***

「大将〜・・、普通は。」

「最後に登場するものだよ・・。」

(白は、巨大な水流で、“闇”を飲み込み、進路を遮る“闇”を押し流した。)

「後ろに、隠れててさ。」



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