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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-187


ドーーーーンッ!

(雷鳴と紛う、地響きを上げ。 善は、示された道へ。
遮るFOTの結界と、衝突した。)

(だが、それは、束の間だった。)

シュンッ

【望み通り、壊してやろう・・。】

【面白くなるのは、これからだ・・。 なぁ・・。】

(善の行く手を遮っていた、FOTの結界が、一つ消えた。)

(行く手の道筋には。 幾つもの扉のように、
結界が重なっている。)

(だが、善に、行き先を示すように。)

(扉は、一つ、また一つと開き。
善を、通した。)

***

[「どうして、結界が解かれてく。」]

[「聖・・。」]

(静乃の声を、通信機の向こうで聞いた。)

(夏樹は、頭上高く、煌めく空間通路が。 一つ、一つと。
解かれて行くのを見た。)

ドクンッ・・!



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