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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-189
敵を通しているのは、聖自身だった。)
「だめ・・! 止まって!」
(静乃は遮断を試みた。 だが、善は、次々扉を突破した。
夏樹は、クリーム色の火花を上げる、空間通路の中を。)
(風を纏い、上昇した。)
(崩れた、扉が、夏樹の元へ、落下してくる。)
「だめだ! 晃さんは、行く。」
***
(晃が、気付いたのが先だった。)
「!」
(晃は、善の向かう先へ。
クリーム色の光の中へ、飛び込んだ。)
(聖は、善を通した後、道筋を、遮断し始めた。)
(だが、幾年も、通り続けたその道は。 晃を拒まず、
聖の力をも、超えていた。)
コオッ!
ドーーーーンッ!
***
(扉は、夏樹の前で閉ざされ。 空間通路から、
夏樹を弾き出した。)
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