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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-19


(蒲公英は、途端に、誠司の腕から離れ。
芝生の庭を走り。 白いアーチの下へ、飛び出した。)

「数馬くんっ!」

(玄関から現れるものと思っていた蒲公英が、庭から飛び出したので、
数馬はびっくりして、飛び上がった。)

「うわぁっ! ちびっ!///」

「びっくりした〜!///」

(蒲公英は、嬉しそうに、スカートを広げ。
数馬に微笑んだ。)

「見てみて、かわいい?」

(数馬は照れくさそうに目を逸らし、つぶやいた。)

「・・うっ。 可愛いけどな。」

「ちびは・・ちびだかんなっ!///」

(蒲公英の後ろから、桜が顔を出した。)

「数馬くん、いらっしゃい。」

「お弁当作ったからね。」

「あ、でも遊園地には、レストランもあるし。」

「お祭りでお店もあるから、好きなものを食べれるわよ。」

(桜の言葉に、数馬は、遠慮がちに。 囁いた。)



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