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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-20


「お・・オレ。」

「弁当が良い。」

(桜は嬉しそうに笑った。)

「ふふっ。 良かった。」

(数馬の目線から、腰を上げ。 桜は後ろに振り向いた。)

「あなた、落ち込んでいないで。

数馬くんが来たから。 出かけるわよ。」

(数馬はカラフルなバッジを鳴らし、
お気に入りの帽子を外すと。
桜の向こう。 芝生の庭に向かい、頭を下げた。)

「こんにちは! 今日はありがとうございますっ。」

「よろしくおねがいしますっ!」

(数馬が改まって挨拶をしたので、
誠司は驚き。 瞬きすると、
落ち込んで、腰を下ろしていた芝生から、立ち上がり。
笑った。)

「あっはっはっ!

これは、失礼しました。」

「こんにちは、数馬くん。」

「蒲公英と遊んでくれてありがとう。」

「よろしくお願いします。」



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