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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-193


(彩は息を飲んだ。)

「私達・・?」

「“私”がだろう。」

(石垣が笑い、大臣達は、同じく笑みを浮かべた。)

『・・!』

(彩は瞳を見開き。 静かに首を振った。)

「甘いわ・・。」

「私達は、“鍵”に触れるべきじゃなかった。」

「・・やはりあれは。」

「“神”の力。 私達、人が、触れて良い力ではない!」

(彩は首を振り、恐ろしい気配を、振り払おうとした。
だが、恐怖を拭えなかった。)

「私達の命では足りない。」

「代償を、払うことになる・・。」

「能力者が直に、“鍵”の情報が、嘘だと気づき。」

「私達の所へ、戻って来る。」

(石垣は笑みを消し。 鋭く睨んだ。)

「何だと・・。」

(彩は戦慄し。 拳を握った。)



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