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Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】

Chapter102 『8月1日(継承)』 102-210


(楓が呼び出した、無数の妖魔が、包囲し、
善の行き先を、遮った。)

【ギャギャギャッ・・!!】

(だが、善は、向かう妖魔を、次々と切り捨て。)

バキッ バササッ・・!

ザバッ・・! バキキッ!!

(舞い上がる血飛沫と共に、晃の生み出す木々を、切り飛ばした。)

(時が止まる様に見える一瞬。
晃の目に、赤黒い飛沫が舞う。 切り崩される、木々の向こうから。
善の鋭い殺気が。
晃を捉えた。)

バキッ・・!

(木片が舞い飛ぶ。 善が強い一歩を踏み、瞬時に、晃の間合いに入った。)

「!」

(晃は、瞳を見開いた。)

(善は、残された右手に握った、魔法のナイフを、
なぜか、手から消し去った。)

【《闇の力を秘めし鍵》】

【《解き放て》】

【《死神の鎌》】



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