HOMENovel
Novel 【* Fragment of Time * 時の欠片の道しるべ * 空と夏樹の物語】
Chapter102 『8月1日(継承)』 102-215
「残念だな。 外れだ。」
【ギャギャギャ・・ッ】
ザバッ・・!
「離れろ、時雨。」
(考えを変えない晃に、時雨は、怒りをぶつけた。)
「そんなに、あいつの処へ逝きたいのか?」
「ならば、俺を殺してから、逝け。」
(晃は、驚き、瞬いた。)
「・・そうじゃない。」
「あいつは嫉妬深い。」
「俺に、触れていては、巻き込まれるぞ。」
(晃の言葉に、時雨は、眉をひそめた。)
「何を言っている・・?」
バキッ
(魑魅魍魎は、晃に向かう善を遮る様に、絶え間なく、
善に向かい襲い掛かった。)
【邪魔だ・・っ!】
(善は、怒りに燃え。 ハエを追う様に、残された右手で妖魔を払った。)
『 次ページへ 』 『 前ページへ 』